2010 年 6 月 1 日
小柳仁さんという心臓外科のパイオニアがいらっしゃいます。
略歴を見ると相当なもので圧倒されますが、私と同郷で、同じ幼稚園・小学校・中学校に私の40年前に行かれているということで、勝手に親近感を持ちました。
週末に東京で上越の集まりがあり、講話に来ていただきました。
強烈に心に残った点がいくつかあったので、書いておきます。
医師を志す多くのモチベーションは、とても純粋。若いころに死に触れたり、医師の姿を近くで見ている。幼少からよく勉強し、家族も協力しているケースが多い。
青年医師をどう育てるかという下りで、経営の仕事や、他の多くの仕事にも通じている点。
◎終わりのない仕事だということを、青年のうちに理解することが大事。 週末も年末も期末もない。
◎不可能と思えるものに立ち向かう、くじけない勇気が必要。また、不可能を可能にするための戦略を楽しんで考えること。
◎患者と家族にシンパシーを感じられるか。
◎自らの研鑽が足りないために失う命があってはいけないという使命感。
◎青年のロールモデルを演じようとする表現力。
また、若者の思い付きは疎外しない。まず「面白いね」と受け入れる。
「ばからしい」「それはもう誰かがやった」は言わない。
偏差値坊やを青年将校のように変えるのが一番の仕事。「病気と闘う」人材を育てる。
教授になっても、祝杯をあげるではなく、前の日と変わらず勉強を続ける。
分野は違いますが、とても参考になりました。お土産に本も頂いて来ました\(^o^)/